境界の国 -きょうかいのくに-
「ここにはね、朝も夜も、夢もうつつも、なにもかもあって、なにもかも手に入らなかったのよ。なにもかも!」
「とってもあいまいでね、みんなすぐにどこかにいっちゃうのよ。みんなね!」


そう言うと、妖精はどこかにとんでいってしまいました。
彼女がとんだあとには光のつぶが尾をひいていましたが、しばらくすると星たちにまじっていきました。